■腎臓の働きその1
腎臓にはたくさんの毛細血管が入り込み、その血管の壁から血液が染み出し、
腎臓はその血液にろ過と調整をほどこしてから血管に血液をもどします。
その際にろ過された不要な水分や老廃物、または身体に悪影響を与えるものを膀胱に送り込むのが仕事です。
やがて膀胱にためられた不要物は尿として体外に排出されます。
■腎臓の働きその2
さて、不要物をろ過するほかに「調整もする」と書きました。
極端な話、塩水を飲んだとします。
からだはその塩分を吸収しますが、このまま塩分が全身に回ると体中の水分が普段より「塩辛く」なります。
からだの細胞はそれに耐えられませんので、腎臓がちょうどいいように調整するのです。
■腎不全とは
腎臓にはフィルターが幾重にもかさなっているのですが、このフィルターがつまってしまい、
腎臓がうまく活動できなくなって腎臓機能の処理能力が3割以下に落ちた場合を腎不全と言います。
しかも慢性化した腎不全はほぼ回復しません。この腎不全を起こす原因は糖尿病や腎炎などがあげられます。
■人工透析とはその1
こうして腎臓は血液の成分を一定にして不要物を排出してくれるのですが、
万が一この腎臓が上手く働かなくなると体中の細胞が生きていけません。
そこで人工透析という手法で人工的に血液の成分を一定にろ過してやらなくてはならないのです。
つまり人工透析とは腎臓の働きが弱くなった患者さんにとって大切な治療なのです。
■人工透析とはその2
人工透析は腎不全のような腎臓の働きが弱まる病気に対して行われます。
人工透析には腹膜透析と血液透析の2種類がありますが、
95%までが血液透析で、普通「人工透析」というとこの血液透析をさします。
いずれにせよ血液をきれいにするのが目的です。
■人工透析装置
人工透析をおこなう装置は高価なものなのである程度大きな病院でなければ用意されていないと思います。
この装置は最新式のものでも冷蔵庫並みの大きさがあるものですが、
握りこぶしよりもまだ小さい腎臓の働きを機械にやらせるためにはこれだけの大きさが必要なのです。
つくづく人体の巧妙さに感心してしまいます。
■人工透析を受ける回数
人間が物を飲み食いして生活する以上、どうしても老廃物や不要なものが出てきます。
そのためどうしても血液が汚れていくので、
通常2日に1回ほどの割合で人工透析器のある病院で人工透析を受けなくてはなりません。
しかもその所要時間は4時間前後ですから、日常生活を送る上で大きなハンデを背負うことになります。
■人工透析のやり方
人工透析はまず人工透析装置がある病院に出向きます。
そこで“シャント”と言われる処置をうけ、ベッドに横たわります。
あとは看護師がセッティングしてくれた針から人工透析装置に血液が流れ込み、浄化された血液が身体にもどされます。
これを急にやると患者がもたないのでゆっくりと4時間以上かけて浄化していくのです。
この間患者さんはベッドから出られませんが、安静にしていればテレビなど見ていてもかまいません。
■人工透析の費用
ほぼ2日おきに4時間も病院で人工透析を受けるとなると、費用も心配になるかと思います。
実際のところ月に40〜100万円近くかかってしまうのですが、
人工透析には特例が設けられていて患者本人は人工透析にかかる医療費の上限が月1万円までと決められています。
これ以上の金額は全て保険負担になります。
ただし、人工透析以外に検査や治療があった場合、その分は別計算で最高2万円になります。
この人工透析の特例制度は大変ありがたいものなのですが、最近この自己負担額を増額しようとする動きもでて来ています。
必要があれば詳しく調べてみてください。
■人工透析と食事
人工透析患者は水分の排出もうまく行かないので、水分は控えめにすることが必要です。
あまり水分を含まないパン食などをからめつつ一日に500cc+自分が一日に出した尿量以内に納めるようにしましょう。
また塩分などは控えめにし、余計なカロリーを摂取しないようにしましょう。
もし腎不全の原因が糖尿病であればなおさらです。
文章素材集 -
人工透析